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2012年5月27日 - 千葉で安心の出産をするなら武田助産院

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私の出産記

2012年5月27日

公開日:2012年10月07日(日)

上の子は個人病院で産みました。今どきのきれいでおしゃれな病院でしたが、流れ作業的な雰囲気、また初産の私にとっては、ちょっとした疑問や不安を質問したくても、何となく聞きづらい雰囲気を感じました。

実際出産の時も、夜破水して入院となりましたが、明日までまだまだ来ないからと夫は帰され、陣痛室にひとりぼっち。1時間半程度で15分間隔くらいの陣痛がきて、当直のナースを呼ぶと「まだまだです」と、一言だけ残して隣のナースステーションに戻られ、初めての私は不安に思いながらも、たった1人の当直の方を呼ぶのが申し訳なく「間隔が短くなっている気がするけど、明日までかかるっていわれたし、まだまだなんだ」と思っているうちに、自分でも気付かず、痛みでうなっている私の声でナースが飛んできて「すぐ分娩室に行きますから」と、移動してから30分で明け方に産まれてきました。

かろうじて夫は出産には立ち会えたものの、陣痛の間ずっとひとりぼっちで過ごした私は、つぎ産むとしたら絶対助産師さんがサポートしてくれるところがいい!と漠然と思っていました。

今回の妊娠。いざとなると自然分娩に憧れはあるものの、近くに助産院はなく、仕事をしながら検診に通うことから、結局よく考える時間もなく、近くの個人病院に通いはじめました。
通いはじめると、こぎれいだけど少し冷たいイメージ、待ち時間の長さ、先生の考え方など私の求めているものと違う!という思いが強くなり、年齢的にも今回が最後の出産になるだろうから、満足したお産がしたいと知り合いの方に相談して、YMCを紹介していただき、転院することになりました。

上の子の時にはなかったマイナートラブル(貧血、むくみ、お腹の張りなど)がたくさんありました。なんといっても転院直前になってしまった逆子がなかなか治らず、お灸や体操、身体を温めるなど、いろいろやっても毎回エコーを見るとやっぱり頭が上で、悩みに悩んで転院したのに結局助産院で産めないかもしれないと、焦っていました。
結局、自然には治らず奥の手(笑)で治していただいたのですが、そちらの先生方も人格的にも素晴らしい方々で、YMCに来なければ知らなかった世界と言うか、出会いだなあとしみじみ思いました。

毎回の検診は待ち時間ナシ、検診に30分とっていただいて、毎回ちょっとした疑問、不安な点も、質問すると明快に答えていただき、とても安心できました。
マイナートラブルについても、温めるのが大事なこと、カイロをはって靴下は必ずはいて、半身浴30分以上、どんなお茶を飲んだらよいかなど、具体的に自分でできること、やるべきことを教えていただいて、だんだんお産はしてもらうものではなく、自分が主体でするものなんだという、感覚が芽生えてきたと思います。
とは言っても、毎日すべてをちゃんとできたわけではなく、先生に「何ー、何でこんなにむくんでいるの?ちゃんとやっている」と言われたりして、毎回ドキドキでしたが…。

そしていよいよ今回の出産。上の子は40週0日、予定日ピッタリ産まれで、今回もいろいろ状況を考えると、週末で夫もいる予定日前後がいいかなと思い、予定日2週間くらい前からお腹に話しかけていました。
25日の夜、日付が変わった26日の午前1時30分頃、寝ていたところ破水から始まりました。長女の時も破水からで、少量でしたが病院に連絡すると「入院グッズをもってきてください」と言うことだったので、今回も今からYMCに向かうことになると、寝ている長女をどうやって連れて行こうなどと考えながら先生に電話すると、陣痛が来たら連絡するようにとのこと。
長女の時は破水から1時間半程度で陣痛がきたので、そろそろ始まる。いよいよだと家を出る段取りを考えて待っていましたが、まったく陣痛の気配はなし…。
そのまま朝を迎え、検診日だったので入院グッズを持って夫と長女と3人でYMCへ。

日がかわり27日YMCにて。午前1時頃から、何だか腰とお腹が重たい気がする。時計で測ると10分間隔、ちょうど破水してから24時間が経とうとしている頃でした。先生に報告して「夫を呼んだ方がいいですか?」と聞くと「まだ大丈夫、もう少ししてから」と言われ、時計とにらめっこしているとあっという間に5~7分間隔。「そろそろ、旦那さんに連絡して」
40分後に夫が到着した時には3分間隔。だんだん痛みも強くなり、先生を呼ぶと「ちょっと展開早い!」と急いで部屋で出産する準備をしてくださいました。

大きなクッションに身体をあずけて、四つん這いになるとすごく楽!先生が力強く腰やお尻をマッサージしてくれた。こうしてもらうことで、こんなに痛みが和らぐのだと驚きでした。
それから4時間ほどで産まれたのですが、間隔が1分ぐらいになってからが、ものすごく長く感じました。いつの間にか駆けつけてくださった菅谷さんと先生のマッサージと「フーウン」の掛け声で、1人じゃないんだ、私のために皆が一緒に頑張ってくれているんだと、本当に心強く感じました。
夫も今回はずっとマッサージしてくれたり、声掛けをしてくれたり、痛みのあまりものすごい力でつかまってくる私を受け止めてくれて、途中から起きてきた長女もうちわであおいで応援してくれて、家庭的な雰囲気の中でお産できて、本当に幸せだと思います。

最後は赤ちゃんが下に降りてきている感覚がわかって、やっともうすぐこの痛みから解放される!と思いっきり数回いきみ、あとは呼吸だけしてといわれ「ハッハッハー」としていると、ツルンと赤ちゃんが出てきました。
元気よく「オギャー」と泣くのを聞いて、元気よく出てきてくれたんだ「ありがとう」と嬉しさがこみ上げてきました。へその緒がついたまま抱っこさせてもらい、夫がへその緒を切り、家族4人の写真を撮ってもらいすぐに赤ちゃんにおっぱいをさせてもらい…。
妊娠中に特に希望として言わなくても、すべて私のこうしたいという願いを叶えていただけました。すべて当たり前のようにしていただいて、ここで産んでよかった心の底から思いました。