母乳・乳房について
母乳育児のメリット
もっとも大きいメリットといえば、母児の接触による効果です。
●きずな・愛情の育成
●栄養的にも自然な飲み物
●経済的
●清潔・手間いらず
●すぐ飲ませられる
●下あごの運動
●健康状態の把握
きずな・愛情の育成
オキシトシンというホルモンは「愛着ホルモン」といわれ
母体の脳を刺激し愛着行動を持続させる作用があります。
栄養的にも自然な飲み物
免疫物質が6か月ぐらいまであるのは有名です。その後も少ないながら存在することが分かっています。
経済的
ミルクは経費や手間がかかります。
清潔・手間いらず
ミルクのように乳首・ビンの消毒はしなくてもすみます。
夜中や外出時、旅行先など、どこでもすぐに与えられます。
空腹などで泣いたり、ぶつかったり・転んだりしたときの、癒しになります。
睡眠への導入に役立ちます。「おっぱい飲んで、寝んねして…」ができます。
すぐ飲ませられる
ミルクのように乳首・ビンの消毒はしなくてもすみます。
下あごの運動
歯並びが良くなります。
下あごの発達が良くなります。
下半身の発達につながることが分かってきました。
脳への刺激になります。(哺乳満足感の充実。脳の発達)
健康状態の把握
●肌の接触で発熱が分かります。(ぐずりから「今日はいつもと違う」という感覚)
●便秘や下痢のようすが早く分かります。
●顔色、皮膚の色、湿疹などの外見上の変化が分かります。
●精神面の変化も感覚的に分かります。
時期による乳房の変化
妊娠期
妊娠すると黄体ホルモンが一時上昇する。わずかに体温が上昇(37゜C)してる感じる、いつも眠気がある様に感じるのがそれである。しかし、3~4か月目には平熱になります。 | |
人によっては乳房が敏感になり乳頭に触れると、痛みがある方もいますが、まだ乳汁が多く出ることはありません。少量ずつしみ出ることはあり、これはプロラクチンというホルモンの影響なので、心配することはありません。 | |
乳房が少しずつ大きくなるのは、妊娠によるホルモンの影響で、この時期の手当てとしては、入浴時に良く洗う。スキンケアをする。乳房体操などがある。いずれにしても、やりすぎてはいけません。 |
授乳期
分娩により胎盤が娩出すると、乳房から乳汁(母乳)の分泌が始まる。
面白いことに、母親のホルモン(催乳ホルモン)が2時間かけて急速に分泌されるし、新生児のカテコールアミンも生後30分をピークに分泌されていることがわかっております。
カテコールアミンは新生児の五感を研ぎ澄まさせる。
そして活発な分泌が行われるのであるが、それには授乳をしていることが必要になります。
夜間は授乳を休んだ方が言いという考えもありますが、4時間ぐらいあくと乳質も変わってくるということも分かっています。
夜の授乳は添い寝していてできるので、リラックスして飲ませてあげた方がいいと思われます。