妊娠・出産について
2か月の胎児
週数 4,5,6,7
身長 約3cm
体重 4g
母体の変化
つわりが始まります。妊反(+)。高体温期になります。
生活の心得
つわりの時は、何でも食べられるものを食べるようにしてください。
3か月の胎児
形ができて、羊水の中にぷかぷか浮いている状態です。
週数 8,9,10,11
身長 約9cm
体重 20g
母体の変化
Bスコープで形が分かるようになります。
ドップラーで、児心音が聞こえるようになります。
生活の心得
薬の服用、レントゲン撮影は避けましょう。運動は適度、いつも通りに行うことによって、冷え・ストレスを防ぐことになります。
このことは全妊娠期間を通じて言えます。
4か月の胎児
週数 12,13,14,15
身長 約18cm
体重 120g
母体の変化
尿の回数がやや増え、つわりが治まってきます。
人によっては乳頭の周りが硬くなることがあります。
生活の心得
食欲が出てきます。
この頃より、運動やマタニティースイミングを始めてもよいでしょう。
1日お腹が張らなければ、30~60分は歩くようにする。
5か月の胎児
週数 16,17,18,19
身長 約25cm
体重 250g
5か月の胎児心音
母体の変化
腰、背中が少々痛むこともあります。
便秘がちになることもあり、腸振動かと思える胎動を感じるようになります。
生活の心得
腹帯を巻くか、マタニティーガードルを着けてください。動きやすく妊婦である自覚が出てくる頃です。
偏食をせず、バランスよく食品を摂り、過食しない様に気をつけましょう。
6か月の胎児
週数 20,21,22,23
身長 約30cm
体重 600~750g
6か月の胎児心音
母体の変化
胎動がはっきりしてきます。
お腹のふくらみも外から見てわかるようになってきます。
生活の心得
冷凍・インスタント食品は、1つ手を加えて食べるようしてください。
お腹が張らなければ、ゆったりとした1泊旅行ぐらいは大丈夫です。
7か月の胎児
週数 24,25,26,27
身長 36~40cm
体重 1,000~1,200g
母体の変化
足や外陰部に静脈瘤が表れることもあります。
腹部、乳房がさらに発育して大きくなってきます。
生活の心得
体重の増えすぎに注意、1ヶ月に1kgの増加を守りましょう。
貧血に注意!
レバー、大豆、干ブドウ、海そう類など、鉄分の多い食品を気をつけて食べるようにすること。
8か月の胎児
週数 28,29,30,31
身長 40~43cm
体重 1,500~1,800g
母体の変化
足や外陰部に静脈瘤が表れたり、むくみが出現することもあります。
腹部、乳房がさらに発育して大きくなってきます。
身体を動かす時は、かけ声をかけてから動くようになる。
生活の心得
体重の増えすぎに注意、2週間に0.5kgの増加を守りましょう。
貧血に注意!
レバー、大豆、干ブドウ、海そう類などを気をつけて食べるようにすること。
鉄分の多い食品を摂取してもバランスよく栄養を取らないと吸収率が悪くなります。
9か月の胎児
週数 36,37,38,39
身長 49~51cm
体重 2,900~3,400g
母体の変化
腹部、腰が重苦しく、鈍痛を感じることがあります。
また、胃が圧迫されることがります。
生活の心得
入院準備品のチェックをしておいてください。
何か変化や分からないことがありましたら、すぐに連絡を入れてください。
10か月の胎児
週数 36,37,38,39
身長 49~51cm
体重 2,900~3,400g
母体の変化
腹部、腰が重苦しく、鈍痛を感じることがあります。
胎動が緩やかになってきます。時折、腹緊があらわれます。
生活の心得
入院準備品のチェックをし、いつでも入院ができるようにしておいてください。
陣痛、破水が現れたら電話をしてください。
また、連絡の際は妊婦自身が電話をしてください。
陣痛
分娩のときに繰り返して起こってくる周期的な子宮筋の収縮のことです。
産痛
陣痛のほかに、分娩に伴う痛みのすべての総称です。
産道の伸展、開大、仙骨・恥骨部の神経を圧迫することによる痛みがあり、
これには、不安や恐怖などの精神的因子もかなり影響があると考えられております。
陣痛の開始
腹緊(軽い子宮の収縮)は、はじめ不規則で人にもよりますが、生理痛のようなものまであります。妊娠末期に近づくと回数が増え、それが15~10分ごとに痛みがくるようになる。
そして、不規則から規則的になっていきますが、10分間隔になってから、分娩時間としてカウントしていきます。
陣痛の終了
陣痛発生後、10分、5分、3~2分、1分と間隔が短くなり、新生児の誕生とともに終了します。
胎児の栄養をつかさどっていた胎盤が出るときに、もう1度腹緊が起こり、胎盤が体外に排出され、
その後2時間の経過を見て終了となります。
いきみ
胎児が下降し、肛門部付近に圧迫感がくると、「いきみ」が自然に出てくるものです。
この「いきみ」は、むやみに使ってはいけません。子宮口が完全に開いてから助産師の「いきんでもいいです」という声にあわせて方向を正し「いきむ」ことで、無事に出産をすることができます。
痛みから逃れたい、または苦しいからと、「いきんでしまう」と胎児も苦しみ、胎盤から酸素がいかなくなってしまい、胎児の心音が落ちてくることもあり得ます。
(注意)胎児の心音が低下しないために、自然分娩では呼吸法をしっかり学んで効果的な「いきみ方」を学んでいきましょう。
破水
羊膜が破れ、羊水が流れ出てくることです。
前期破水…陣痛がくる前の破水
早期破水…子宮口が10cm開く前の破水 (分娩第Ⅰ期)
適時破水…子宮口が全開したときに起こる破水(分娩第Ⅱ期)
遅滞破水…胎児の頭が見えても破水しないもの
被膜児…破水しないで分娩になり、卵膜に包まれたまま産まれてくる新生児です。
会陰保護
会陰を切れないように保護をしていきます。産婦さんの協力が必要です。児頭の第3回旋を介助して会陰が切れないように保護することです。