2023年4月27日(予定日4月24日)

 ~武田助産を選んだきっかけ~
 私は元々、「痛くなく産めるならその方がいい」「陣痛は怖い」という単純な理由で、よく知りもせず無痛分娩を希望し、妊娠初期は無痛分娩に対応している近所のクリニックに通っていました。
 しかし、そこでは何時間も診察や会計を待つのに健診は数分で終わる、スタッフさんは皆忙しそうで、初めての妊娠で心配だらけなのに質問や相談がしにくいなど、クリニックでの対応に不安を感じ、別の産院へ転院を考えるようになりました。
 また、それまで「お産がどう進んでいくのか」や「自分の体が妊娠・出産でどう変化していくのか」など知りもせず、漠然と「お医者さんの言うことを聞いていれば大丈夫」「いざとなったら病院でなんとかしてもらえる」と自分のお産なのにどこかで他人任せになっていました。恥ずかしながらそれまで、「自分はどこで産みたいのか、どういうお産がしたいか」なんて主体的に考えたことがなかったのです。
 これではいけないと思い、遅ればせながら情報収集を始め、助産院のことを知りました。それまで助産院がどういうところなのか、病院と何が違うのか何も知りませんでしたが、勇気を出して電話で見学を予約。その時電話対応してくださったのは確か菅谷さん。電話越しの優しい声に安心しました。見学時も私の細かい質問にも武田先生が嫌な顔ひとつせず答えて下さり、「ここならやりたいお産ができそうな気がする」と思いました。
そして、妊娠21週から武田助産院でお世話になることになりました。

 ~健診~
 毎度の健診は、たっぷり時間をとって疑問や不安をすべて解消でき、自分では気が付かない体の不調(冷え、むくみ、貧血など)とその対策を丁寧に教えていただきました。途中逆子になり、山下さんに教えていただいて初めてトライしたお灸。言われた通りに実践したらちゃんと逆子もなおり、健診でも体があったかくなったと言われ、とても嬉しかったです。
 体の不調をすぐに薬や医療行為でどうにかするのではなく、自分の体が持つ力を信じて最大限引き出して治す、自然な方法が素敵だなと思いました。そこから毎日の食事やウオーキング、お灸で高血圧や高血糖の予防など、体づくりが楽しくなりました。

 ~お産当日~
 予定日の4月24日を過ぎ、赤ちゃんは十分育っているのになかなか出てこないことに焦りを感じました。ウオーキング、階段昇降、お灸、床拭き、カレーや焼き肉を食べる(陣クス?)など、陣痛を促進すると言われるものは一通り毎日やりました。4月26日の健診でも「まだだね~」と言われ、帰宅していつも通りお灸、階段昇降、助産院でもらった漢方薬を飲んだところ、徐々に陣痛のような痛みが。
 最初は「これ本当に陣痛?」と思っていた痛みもどんどん強く、陣痛間隔も短くなり、助産院へ向かいことに。眠気や疲れの中夜通し陣痛と格闘し、いつ終わるの、もうやめたい~と何度も弱気になりました。
やっと子宮口全開になったと思ったら、武田先生が「ここからあと2時間かな」と言っていて絶望したことを覚えています。(全開になったらすぐ生まれると思っていた私)
 そこから頭がもっと下がってくるまでも辛い時間が続きましたが、いつも厳しい武田先生が「良い感じに進んできてる。立派、立派!」と褒めてくれたり、フーウン! フーウン! と全員で一緒に掛け声をかけてくれて、ようやく我が子に会えました。
 陣痛中は「キツすぎる。もうお産はこれっきりでいい」と思っていましたが、終わってみるとそんな記憶は薄れていい思い出になっているから不思議です。

 ~産後の入院生活~
 入院中は緑に囲まれ鳥のさえずりが聞こえる中でとてもリラックスして過ごせました。毎日のお食事はどれも美味しく、元々好き嫌いの多い私ですが、不思議と苦手なものも含め毎食完食できました。産後の体に染みる、心のこもったお食事をありがとうございました。
 いろいろな産院があり、またいろんな事情があってのことだと思いますが、少なくとも私が当初通院していたクリニックでは、お産の最初から最後まで夫に寄り添ってもらうことや、顔なじみの助産師さんにここまで献身的にサポートいただくことはできなかったと思います。
 お産の痛みは本当に大変なものでしたが、今後子どもを育てていく楽しくも過酷なこれからの生活を考えると、夫婦で乗り越えることができて本当に良かったです。この経験があったからこそ、今後の育児でつまづいた時も「あの時がんばれたから、私だったら、この子だったら大丈夫」と思える気がします。
 助産院でのお産を通して、お産の素晴らしさ、そして助産師さんという職業の素晴らしさを知りました。武田助産院の皆さんに出会えたことは、私の一生の宝物です。