2021年9月11日

―武田助産院との出合い―
次男の妊娠中、漠然とした興味から助産院を探していた際、1度見学に来てお話を伺いました。その時、2階の分娩室の窓の外に広がる新緑と爽やかな風の心地良さに、直感的に『ここで産みたい!』と思うも、友達には「予定日は2月だから新緑じゃないね~」とズバっと切られ(笑)、どうしても高齢出産への不安感も拭い切れず、他の産科医院で産むことにしました。
 今思えば、この時他の病院を選び、そこで自分の想いとは異なる入院生活を経験したからこそ「3人目は絶対武田助産院で産みたい!」と思えたんだなぁ…。

―(ちょっと余談)第2子出産後の入院生活での想い―
 ・分娩後、すぐにミルク(だったような記憶が)→おっぱいあげたい!
 ・まだまだ上手に飲めず寝てしまう赤ちゃんに、「かわいいねぇ~、じゃあミルク出しておきますね~」→飲ませないとおっぱい作られないよね? もっと頑張りたいよ~!
 ・分娩後、次に会えたのは24時間後? →早く会いたいよ~
 立ち会いもかなったし、おっぱいに関する前情報もあったから事前にある程度希望も伝え、幸せなお産であったけれど…、後から考えれば考えるほどにモヤモヤしていました。

―出産当日―
 ・起床後、いつものように張りを感じるも、なんだか違和感あり、慌てて陣痛アプリDL(笑)
 ・測ってみるも感覚が全くもってバラバラで悩むも腹痛(波あり。立ってるのはしんどい)あり
 ・健診の時に言われた「ちょっとでも心配だったらおいで! 内診すればすぐ分かるから~」という藤澤さんの言葉に背中を押され、武田先生に「まだまだだから遊びにでも行っておいて!」くらい言われに行こう! という気持ちでYMCへ
 ・ところがどっこい内診してもらうと9センチ「あ~もうすぐだね、コレ」と笑う武田先生の腕をがしっと掴んでついついタメ口で「本当に?」と涙目な私。(この間、子どもたちと旦那さんは虫探しに夢中)

 和室へ移動
 早く産まれてきてくれそうだし、今回は赤ちゃんが降りてきたり、回って出てくる感覚を味わいたいから、その時を逃さないようにしようと意気込んで臨んだものの…、いきめど、いきめどまったく降りてくる感覚も、進んでる感じもしない…。
 そして藤澤さんと菅谷さんが何やら話をしている…、想像していたのと違った、先の見えないような感覚になんとなく不安を感じ始めました。
 途中、何度も赤ちゃんの心拍を確認、そのたびにドキドキしながらも「大丈夫、赤ちゃん元気だよ~!」の声にまた力が湧いてくる。そんな事を繰り返しながら姿勢をあれこれと変えていきました。
 それでもなかなか降りてこない。痛みを味わいながらも外からはヒグラシの鳴く声が響いて、目の前には子どもたちと旦那さんがいて手をつないでくれていて、絶えず微妙な力加減で私の背中や腰をさすってくれている藤澤さんと菅谷さんの手の温かさに身を委ねていると痛みと心地良さが一緒にあるような、とてもとても不思議で神秘的な感覚でした。
 でも、赤ちゃんはなかなかその姿を見せてくれない…そんな中、満を持して武田先生登場! 後光が差していました。本当に(涙)その後、姿勢を変え分娩台に移動して武田先生に背中を支えてもらいながら(本当にパワー受け取りました!)やっとやっと会えた赤ちゃん!
 涙と一緒に「かわいい、かわいい」という言葉しか出てきません。でも…聞こえてくるはずの泣き声が聞こえない。
 子どもたちは産まれてきた赤ちゃんを見て当たり前に喜んでいるけど…、人工呼吸器で酸素を送られている姿をただただ見つめることしかできませんでした。(これはどういうこと?)(大丈夫だよね?)(すぐに泣き声が聞こえてくるよね?)頭ではグルグル考えているのに、身体はやっと産めた達成感…、とてもちぐはぐな変な
感覚でした。
 そして我が子の声を聞けた時のあの気持ちは…、もはやうまく表現できません。

―出産を終えて―
 もうこれは武田先生始め、毎回の健診でお世話になった藤澤さん、そして菅谷さん、YMCのスタッフの方全員へ感謝の想いでいっぱいです。お会いできていないスタッフの方も含め、皆さん1人1人が作り上げているこの空気が居心地よく、たくさんの方々に愛されてきた証なんだなぁと心から思います。
 初めて逆子ちゃんを経験した私に「ちゃんと話しかけてあげてないでしょ~」とズバっと言い放たれた時の衝撃(笑)そしてたくさん皆で話しかけていたら、ぐるんと戻った瞬間が分かったあの感動。初めて藤澤さんがエコーを見た時、「かわいいねぇ~かわいいねぇ~」と何回も言ってくれて、こっそり涙が出るくらい嬉しかったこと。妊娠糖尿病になった私がどうしたら血糖コントロールできるかを『指導する』でもなく『一緒に悩んで考えてくれた』こと。
 低糖質スイーツには(負けたような気がして)手が出せない、という変な私のこだわりを「なんで~? 食べればいいじゃ~ん!」と笑い飛ばしてくれて、肩の力がすごく抜けて楽になったこと。
 前回までの出産や健診では味わったことがなかった「先生たちに会いたい」という気持ちを、毎回味わうことができました。(話が楽しかったから赤ちゃんの経過とか、性別とかすっかり聞き忘れちゃってたんですね)毎回元気をもらって、しかもあっという間に終わっちゃう健診は他にない、YMCにしかない最高のプレゼントだと思います。
 そして産後のおにぎり、最高に美味しい愛情たっぷりな先生のご飯。一生忘れられないものをたくさん頂きました。YMCで頂いたパワーを子どもに、家族にちゃんとつないでいきます。
 家に戻ってめまぐるしい日常に心折れそうになる前にはYMCのことを思い出します。(産後も心の拠り所になってくれるなんて…)

 YMCに関わる全ての皆さん、どうぞお身体を大切にしてこれからもたくさんの妊婦さん、そのご家族の方たちに愛を伝えていって下さいね!