2022年6月17日

 長男出産の時からずっと憧れていた助産院での出産。しかし当時は、車もなく近くに助産院もなかったため近所の産院へ。次男は船橋に引っ越してきていたものの、やはり車はなく、まだ土地感もなかったため八千代の助産院の遠さで諦め、船橋市内の産婦人科で出産しました。
 3人目を妊娠し、一番の心配はコロナでした。面会も立ち会いもできず、淋しい出産になると思った時、やっぱり助産院がいいと思い、調べてこちらの武田助産院のホームページを拝見し、立ち会いも面会もできるとのことで、すぐに見学に伺いました。
 しかし、またしても距離の壁を感じてしまい、結局一度は次男と同じ病院に通院することに。すると7か月頃、突然電話で「院長の病気のために出産できなくなりました」と伝えられ、一瞬戸惑うも「これは武田さんに行けってことなんだ」と嬉しくもなり、すぐこちらに連絡をすると急なことにも関わらず快く受け入れて頂き、やっと念願の助産院での出産がかなうことになりました。
 距離を心配していた主人もやはり立ち会いもしたかったようで、こちらでの出産を快諾。すぐに診察予約を取り、伺うと今までの病院ではサラっと終わっていた尿蛋白のことを原因や改善方法など話してくださり、むくみや貧血もしっかり指導していただき、改めて助産院って素晴らしい! と感激しました。指導もしっかりしていただけて、体重や身体の温かさ、赤ちゃんやお腹の中の事、良い所はとても褒めてくださったのも自信にもなったし、とても励まされました。

 内診の際、「すごい柔らかいから、お産が始まったらあっという間だから、余裕持って来てね」と伝えられ上2人のお産を思い出してもその言葉は納得で、「3人目だしもっと早いのかな」と考えると緊張の日々を送りました。
 上2人の時は早朝目覚めるとすでに5分間隔で痛みがあったため、その前の間隔が全くわからず、「陣痛ってどうやって始まるの?」「余裕持っててどの状態?」と毎日考えていました。13日の診察が終わってからは、常に「この張りはそうなのか?」とドキドキしながら過ごしていました。
 15日県民の日で幼稚園もお休みで、「次男が21日予定で15日に産まれてたから」ということだけで、念のため主人も休みを取っていて、4人も最後だからとイケアとららぽーとに買い物へ。
 道が混む中1時間近くかけて帰宅途中、お腹に張りを感じ秘かに時間を計っていると10分間隔でした。30分くらい様子を見て、もしかしたらと主人に伝え、帰宅後シャワーとおにぎりを作り、まだ張りが続いていたので産院に連絡すると「念のため来て」との事で21時00頃自宅を出ました。

 夕方混んでいた道が嘘のようにガラガラで30分で到着。内診2センチ、ノンストでも波は来ているとのことで入院。痛みはほぼないと伝えると「えー?!」と驚かれました。
 痛みはなかったものの、朝には産まれるかもねとのことで1枚の布団で4人で寝ながら待ちました。子ども達は朝までぐっすり。私自身もウトウトしながら、朝になり痛みは少し強くなっていたものの子宮口は閉じてしまい、帰宅の指示が出ました。
 しかし、子どもを迎えに来た両親に怖いからと断られ、その事を伝えると残ることを笑って許していただけました。しかし、やはり陣痛は進まず出血はあったもののノンストでは波が消えたため、結局帰宅することに。「お昼食べてく?」と言っていただき、お言葉に甘えて美味しく完食してから帰宅しました。
 少しずつ痛みは強くなるものの、間隔は7分になってみたり15分、25分になってみたり、10分にと行ったり来たり。仕事に行った主人には、「夜までもたしてね」と言われていたし、私も立ち会って欲しかったため、なかなか進まなくて良いと思いつつ、いつまで続くの? という気持ちもありつつ過ごしました。
 夜になり主人の帰宅までいけるかな? と思った矢先、急に5分間隔になり慌てて連絡。再び産院へ向かいました。家を出る頃、主人の仕事も終わり間に合うかどうかドキドキ。20時45分頃産院に到着、内診では4センチ。「旦那さん待ちだね」とのことで無事に主人も到着。21時40分頃でした。

 しかし、またそこからなかなか進まず階段の昇り降りと足湯をしてもらい、ウトウトしつつ痛みに耐えました。トイレも近くなり痛みも強くなりはじめ、じっとしているのもしんどくて廊下に出ると声が出るくらいの痛み。長かったのと、いつまで続くの? と思うと陣痛で初めて涙が出てきました。点滴のために分娩台に上がり、10分? 15分? 後トイレに行きたくなり痛みをこらえつつトイレに座ると、力が入る様になってしまい、慌てて再び分娩台へ。そこから2~3回目で破水し、さらに2~3回目で赤ちゃんが出てきました。
 「フーだよ! フーだからね! もう力入れないで! 力抜いて!」と言われ、『力を抜く』が良く分からなくなっていた私は必死でした。体に力が入ってしまう強さも、痛みも3人目が一番強く、女の子だし3人目だし一番楽かな? と思っていた自分を反省しました。体重を聞いて納得。3人の中で一番大きいベビーでした。
 産後は念願のカンガルーケアを経験でき、おっぱいもすぐあげられ胎盤も見せていただき、へその緒も主人が切ってとても思い出深いひと時を過ごすことができて嬉しかったです。ベビーともずっと一緒で、「羊水を吐く」「ものすごい寝る」そんな姿を見るのも初めてで、3人目にしてまだまだ知らないことだらけなんだと勉強にもなり、上2人の時は、3時間おきには授乳してと言われたため、起こすの可哀そうと思いながら授乳してたけど、武田先生は「起きなきゃ起きないでそのままで大丈夫」とこの子に合わせて下さっているのがとても安心しました。

 今回腰痛や陣痛のしんどさからもう嫌だと正直思ってしまいましたが、万が一4人目を授かることがあったら、また武田助産院さんでお世話になりたいです。