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2014年6月17日 - 千葉で安心の出産をするなら武田助産院

tel:047-488-0311

私の出産記

2014年6月17日

公開日:2015年03月14日(土)

今思うと、長女のときの入院生活はずいぶん孤独だったよなぁ、と思います。ちょうど2011年の地震の後の4月上旬のことだったので、時節だったとも思いますが、病院の個室に1人でほぼずっといて、赤ちゃんの世話をただひたすらする。

初めての子どもでわからないこともたくさんあって、気軽に聞きたいのに忙しそうに働く看護師さんには、必要最低限のことしか聞けず…。(まぁ、それでも聞けば良いんですが…)病室の小さな窓から見える桜に目をやりながら、世の中からはじきだされたような気持ちになりました。
今回、『助産院』という選択をしたのは、子連れ入院のためで、あまり深くは考えていませんでした。ただ周囲に「今回は助産院」と伝えると、皆、「うらやましい」と言ってくれることが多かったです。そこから「助産院ってそういう場所なんだなぁ」と漠然と思うようになりました。

実際、通ってみて最初に衝撃だったのは、待ち時間がない!
上の子どもがいるので、病院等々の待ち時間は常に苦労するのですが、その心配がほとんどありませんでした。(時々いく、みらいウィメンズクリニックは、待ち時間2から3時間ありましたが、保育サービスがあったので比較的安心)
そして、一番病院と違うなぁと思ったのは、私という人間を一個人として見て頂いているというところです。病院では、大勢の人を見るためか、先生に『私』を覚えて頂くことはなかったと思います。(なんといいますか、『一患者』としてあつかわれるといいますか…)
しかし、YMCでは、私を『○○さん』として武田先生をはじめ、大谷先生、菅谷先生、スタッフのみなさんが私を見て、接して下さいました。(私の方が名前を覚えきれず、本当に申し訳なかったです)

また、YMCに通うごとに交わされる「どう?」というやさしい問いかけやおしゃべりの中で、産むことに対する不安が少しずつなくなっていったようにも思えます。
妊娠の経過としては、7か月まで順調だったなか、8か月から切迫早産、自宅安静となり、色々とご心配をおかけしました。にもかかわらず、正規産をむかえてからは、子宮口が3センチあいているのに、なかなか陣痛が始まらず…。
結局、予定日を過ぎて5日午前の検診で、夕方からの階段30往復と夜は焼き肉(笑)を助言いただいた矢先に破水。3時間後には子供を抱くことができました。
バタバタとかけこんできたにもかかわらず、いつもの雰囲気でむかえ入れて下さったことが、本当にありがたかったです。

出産後、分娩台の上で息子と寝ていたとき、ぼんやり「3人目を産んでもいいなぁ」と思いました。(1人目の時は「もう絶対ムリ」と思ったんですよ。1時間とかで産んだのにもかかわらず!)
お産自体は、当然イタイわけですが、産んだ私と産まれた息子が、迎え入れられたという感覚がありました。きっと、先生ややさしいスタッフのみなさんのおかげですね。入院生活は本当に快適でした。

部屋も広いし、きれいにそうじされているし、ごはんもダントツでおいしいし、「まるで湯治にきたみたい」と周囲にいったほどです。面会時間が9時まであり、弁当持参の夫や娘と一緒にごはんを食べられたのもうれしかったです。今の世の中だと、産んで育てるってなんだかトクベツのようにも感じてしまうのですが、本当はごく自然なありふれたことなんでしょうね。そんなことを気づかせてくれた入院生活でした。